この建物は、京都市南部京田辺市に位置し、郊外型サービスショップの点在する環境の中で、1階コンビニエンスストアを中心にローコストでの計画であった。

通称コンビニと呼ばれる全ての形態と周辺環境は、地域の特色をも無力化し平板化されゆく地域環境に対し、いかに亀裂を入れるかが鍵であった。

1階と2階にズレを持たせて重なり合うこの建物は、1階RC構造、2階S構造で構成され、それぞれ比重の異なった階層は軽快な浮遊感と加速度をもたらすとともに、幹線道路のランドマークとなることを期待した。