この建物は阪急電車の売布駅近くに位置する。東側前面道路に平行に走る阪急電車の騒音や振動から住環境を守るためにRC構造とし、壁面を遮蔽版の機能を持たせた造となっている。 1階をピロティーとして将来の増築を可能とした2階建てにして、2階に居住空間を配置している。この2階の住空間では中央に浴室を配置しその周りに居室が周回できるプラントを採用し住み方に距離と与える計画としている。

2階のコノ字型に折られたRC壁面は外部の騒音対策として機能し、3角形の敷地の隅には最小限の開口部を設けている。

また2階の屋根部分は木構造で構成し、軽量化と断熱そして優れたコスト削減を可能としている。

建物の中央に設けられたバスルーム。3角形の居住空間では、木構造とRCとの混構造であることから、地震時に変形量が異なることから構造スリットとしてコンクリート壁面上部は全てスリットのトップライトが設けられている。

このスリットは一日を通して太陽の動きと共に住空間に時間の変化をもたらしている。

キッチンはコンクリートのフレームに木製の天板で構成された作りとなる。